06/10/27
「幻の名舞台が有る。」
シーン作りをしているとみんながみんな心に描いている幻想の名舞台について熱く語る訳です。
「キャットウォークから飛び降りて、スタッと着地するの…」
「霧がたちこめててさ、それがはれると登場人物がいるとか」
「ガーンってなるの、違う違う、ガーンって感じ?」
「いっそ腕ごととれて、またくっつくみたいなさ」
「そうそう、首とかとれるようになってたら、転がしながらでてくるのに」
「猿がね、見てるのよ登場人物を…。そう私たちは猿なの」
「着ぐるみ来た未来人がさ、日本人のまねをしているのだ(断定)」
「飛雄馬みたく炎が背中から、目からたちのぼってるでしょ、あれよ」
「あれだ、古畑任三郎の謎解き前、必ず曲をバックにカメラ目線で語るでしょ、あんな感じですかね」
周りのメンバーは、時には妙に共感したり、ときには全く腑に落ちなかったり、しながらもそんな一人よがりかもしれない名舞台(夢と言ってもいい)を、あーでもないこーでもないとなんとか形にしようとするわけです。真面目に。
この作業は、感動すら覚えます。
そうして少しずつ山の手の名舞台? が出来上がっていくんですが、しかしなんといっても安田の幻の名舞台が一番難解なんです…。
岩淵吉能