合宿に行って朝から晩まで稽古して、若手メンバーと
初めてじっくり向き合えたように思います。
新たな発見をいくつか紹介します。

新人の文くんは普段クールな二枚目ですが、
感情滑舌といわれる基礎稽古で世にも不様なダンスを
踊っていて新鮮でした。
集団発表のチームメイト谷口の堪忍袋の緒が切れる
のを発表前日の深夜、初めて目の当たりにしました。
同じくチームメイトの下野はどうやらカラオケと
安田さんの前でだけ驚くほど命知らずになる。
気合い入れてやり慣れてないから
いつも身体硬直するんだな…！

稽古と関係ないところで一番気になったのは永里子という若手最年少女優です。
マット運動では飛び込み隊長で伸びやかに動き回り、エチュードでは天真爛漫に年上にケンカを売り、
夜も明けぬ時間に女子部屋に携帯アラームを
鳴り響かせておきながら、自分は別室で就寝中という
自由人な彼女。(どんだけ見てるんだ私…)
しかしそんなキャラなのは知っていました。

驚いたのは、寝顔です。

ある晩部屋に戻ると死体がありました。
仰向けで胸の上で手を組み微動だにしない永里子。
死んでる…。

また別の晩部屋に戻ると
魂の抜けたホームレスがいました。
へたり込んだ永里子でした。

こんなにもオンとオフに差があるとは…。

打ち上げでも
ビールと日本酒でイケイケのあとトイレでご臨終。
なんて極端な奴なんだ。
知らなかったなぁ。

発見は面白いです。
人も、演技も。

ちなみに永里子について思い残すことは、
もうないです。


越谷真美

長いようで短い合宿。
行く前まではブルーだったのに、
終わってみれば行って良かった近場の合宿。
久しぶりに規則正しい生活を送らせて貰った為、
何だか健康になったよう。
さらに、以前より一日一日を充実して過ごせる様な気がしています。
単純に、毎朝同じ時間に起きて、三食きっちり食べる。
これって意外に難しい（私だけか）。
生活の心配をしなくて良い分、
自ずと稽古に対する集中度も増します。

が、こんな恵まれた環境だからこそ
自身の意識の低さも自覚させられました。
自分の得意なマット運動なら先頭にたってやりたい！
と前にでますが、不得意だと思っている
歩行やエチュード等になると、後へ後へ後退り。
何だこの差は。
実際出来る出来ない以前に、
大半が気の持ちようなんだ。
小さいようで大きな発見でした。
とりあえずマット運動の踏み切る瞬間のような、
思い切る瞬間からやる気を広げようと思います。


浦浜亜由子

受け身の稽古です。
顎を引きます。

続いてマット運動の稽古(？)です。
回ります。
前転、後転、倒立前転、飛び込み前転、側転…。
大人になってから、まさかマット運動をすることになろうとは。中学生以来の刺激に、体がびっくりしています。
他の劇団員が格好よくこなしています。私は無様に
転がります。

安田さん曰く、この稽古は初めての事に思い切って
飛び込む力、挑戦する力を育てると。

この度マット稽古中にビビり隊長に任命されました
この私。
マットは怖がったら、そこでもう駄目なんです。
わかってはいるんです。頭では。しかし、竦む足。。。
思い切って飛び込む力、足りてません。
改めて自分と向き合う機会になりました。

マットを通してそれに気づける大人は、
そういないと思います。
やったね。

しかし、コツを掴んで華麗な大回転が出来るまで
頑張ります。

ビビり隊長、なんとか卒業したいです。。。


園田 恵