09/05/11
inモワッ
稽古場日誌を書くとき、モワッ、大抵季節の事からかき始めているきがするモワッモワッ。
変えようと考えていたのだが伝えずにはいられない。
この暑さ。ここ2,3日夏日である。
モワッモワッモワッ・・・。
30度近くに上がった稽古場でクーラーなし
(暖房機能から切り替えていないため)
これ以上にモワッとすることはない。
この状況にモワッと言う言葉、これ以上にピタッと来る言葉はない。
我が稽古場(作業スペースなどもある関係で狭く)
いるだけでモワッとする。・・・ただいるだけなのに。
1シーンの稽古が終わった後、すぐに窓を明け換気。
事足りず、道成寺で桜を降らせるための業務用扇風機でさらに換気。時には正方形の青いスポンジのマット(大座布団ぐらいのサイズ)で仰ぎ、手動式換気。
稽古の内容は緊張感満載なのに、換気の瞬間はそれもあってか皆ここぞとばかり換気に参加。
廊下の方に流れていったモワッを、安田さんも自ら
退治している。
ちょっとおもしろい。青いマットでおのおのモワッと
空気を仰いでいる姿は、オランダの風車みたいだ。
とのどかなことを思っているのは私だけか・・・。
外の空気を吸いに行くもの、外に出てしまうともう一度
モワッな空気になれないといけないことを見込んで
残るもの、様々。
『タイタス・アンドロニカス』。
私のやるべきこともまだモワッとしている。
表現にしていく作業の面白さ、身体が言うことを
利かない大変さ、頭の中の混沌としたかんじ。
透き通った爽やかな風が流がながれてくるのを
楽しみにしつつ。
今日もモワッとした稽古場に足を運びます。
植田麻里絵