09/05/28
ふんじばれ
今年度から劇団員になりました、文秉泰です。
どうぞ宜しくお願い致します。
さて、今回は『タイタス・アンドロニカス』です。
シェイクスピア作品の中でも最も残虐で暴力性の高い物ではないかと思います。
…と、知ったかぶりをしてますが、数年前まで「タイタス&ロニカス」と本気で思ってました。
すいません。
シェイクスピアだし、「ほほぅ、今度はタイタスとロニカスの話か。またお得意の報われない恋かい?」ぐらいに思ってました。
しかし、戯曲読んでビックリ、観てビックリ。
本当に、残虐過ぎて。 気持ち良いぐらい残虐過ぎて。
いや、実際顔をしかめる場面も多々あるのですが、何か「人」を感じる事ができるんですよね。 上手く言えませんが、「生(ナマ)の人」を。
観てる人の心のどこかに必ず引っ掛かる作品なのです。
この『タイタス・アンドロニカス』を引っ提げて、山の手事情社はルーマニア・ツアーに出発します。
これを観てヨーロッパの人がどう感じるのか。
それを考えると、ツアーには参加しない僕が緊張と不安と興奮を覚えます。
体は現地の人の方が大きいかもしれません。
でも山の手事情社の真骨頂、役者の身体表現では負けないはずです!
是非ともルーマニアでぶちかまして来てもらいたいものです。
ふんじばれ! ルーマニア人の心を!
文 秉泰