09/06/23

タイタス/ルーマニア

ルーマニアツアーを終えて

今回のツアーを終えて強く感じたのは「山の手は
やっぱり体育会系だ」という事でした。
それは「身体を動かすのが好き」「とにかく稽古好き」「本番直前まであがく」「困った時はテンションで
乗りきる」等に起因します。

ツアー中観光した印象はほとんどなく、毎日が自分との戦いでした。
海外に来ると嫌でも意識する日本人としてのプライドが顔を出し、俳優として何がこの地で出来るのか、と頭がグルグル渦巻いていました。
そんな時頼りになるのが「エチュード魂」。
それは山の手の俳優が勝手に命名した「本番始まったらライヴで楽しもうぜ」という心意気。
ルーマニア人だろうが同じ人間さ、感じるハートは同じハズ!という兄弟論を踏み台に「エチュード魂」で
やらせて頂きました。

終わったら皆立てませんでした、
燃え尽きて…(これホント)


川村岳

09/06/22

タイタス/ルーマニア

ルーマニア公演レポート

ルーマニア、3都市、乗り打ち公演、敢行してきました。
乗り打ちとは会場入りして、舞台を仕込んで、その日のうちに本番というものです。
ルーマニア公演初日であるシビウ国際演劇祭の仕込み当日、つまり、その日が本番。

ラドゥスタンカ劇場に9時入り、舞台は水浸しです。
昨日の公演のバラシが終わっておらず、劇場スタッフが舞台の掃除しています。イェイ!

劇場の舞台責任者によろしくお願いしますと挨拶
したら、携帯電話を忘れて、今から家に取りに帰ります
との事。イェイ!!

気を取り直して、字幕の仕込み担当なので、
プロジェクターの仕込みに取り掛かります。
劇場の照明スタッフに電源を確認し、プラグを変換し、
コンセントを差し込んだら、飛び散る火花。
つたない英語で助けを求めるが、I don't know.
さっきはNo problem.と
言っていたではないか。イェイ!!!

劇場の音響スタッフが、そこの電源は照明用だから、
画面が乱れるよ。
電源は音響ブースから取ってあげるよと救いの手。
英文科を出ている真美が僕に通訳してくれました。
今回、劇場のプロセニアム両側に字幕を出す予定。
つまり、プロジェクターを2台仕込みます。
映像信号を分けるために分配機を繋ぐが、
電源が入らない。イェイ!!!!

Help.助けて長堀さん。
舞台監督である長堀さんの指示の元、分配機の電源を笑美さんと真美に買いに行ってもらいます。
今日の夜にはもう本番。
間に合うのか?イェイ!!!!!

分配機の電源が無事入り、プロジェクターの
セッティング。
二階席の屋根みたいなところに設置なのですが、
屋根はところどころ穴が開いてます。
屋根が抜けて、ここから落ちたらかなり本番に
差し障るぞと思いながらセッティング。
ふと一階席を見下ろすと、仕込みをしていた俳優は
すでに本番モード。
舞台の確認をしています。
こっちは仕込みが終わんねーよー。イェイ!!!!!!

プロジェクターの画面を下げるため、手頃な木端を
探しに劇場の資材置き場に走ります。
劇場の方と思しき人が資材置き場の排水溝に
立ちしょんべんをしています。イェイ!!!!!!!

時間が無いよ(泣)木端でプロジェクターをかち上げ、
ばっちりの位置にセッティング。
でも微妙な木端。
ちょっと触ったら位置変わっちゃうよ。
日本ではあり得ない位、ざっくりとセッティング。
がっちり固定したいけどカラータイマーはピコンピコン
鳴っています。
これで勘弁して下さい。
地震でもあったら絶対、2階から落下します。
太鼓判。イェイ!!!!!!!!

でも本番は大喝采でした。イェイ!!!!!!!!!(呵呵大笑)


斉木和洋

09/06/11

タイタス/ルーマニア

ブカレスト国立劇場

6月10、11日。ブカレスト公演。

無事に、ルーマニアでのすべての公演を終了することができました。
大きな事件もなく。・・・なく?
・・・なく。

たくさんの方々に観に来ていただきました。
ご来場、ありがとうございました。
たくさんの方々にご協力いただきました。
みなさん、本当にありがとうございました。

ほんとうに、たくさんのことを学ばせていただきました。
演劇のことだけでなく。
海外にいながら日本について学んだこともいろいろ
あります。

山の手事情社は、また次への一歩を踏み出します。

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