13/01/23

社会人WS

社会人ワークショップ・第五弾「ダンスなんて簡単だ!」4回目リポート

いそがしい社会人のための演劇ワークショップ第五弾「ダンスなんて簡単だ!」前半コースが終了しました!

今回は《ルパム》を作りました。
振りは参加者各自で考えてもらい、完全なオリジナル作品に仕上げました。

「さあ、踊りの振りを考えて下さい。」
と言われても一体どこから考え出せばいいか分からなくなりますが、例えば「大雪の中を裸足で歩く」といったキーワードがあれば、それを元に動きを考えることができます。
雪の降り積もる感じ、気温や、その時の気分などを想像することで、その人なりの動きが生まれます。今回はこのキーワードを元に考えてもらいました。

笑顔で進もうとして転ぶAさん
地面が凍っていたり濡れていたりして、中々足がつけないUさん

一度披露した後、今度はそれを皆で真似し、誰でも出来るようにします。
それも、ただ表面上の形を真似るのではなく、その人の内面も真似しなければなりません。
この作業はまさに演劇的!
一見単純そうな動きでも、このように本人になりきってやってみると非常に複雑な仕組みで動いていることがわかります。
皆さん汗だくになって振りを覚えていました。

最後には《ルパム》を発表し感想を言い合い終了しましたが、皆さんこういう体験は初めてだったようで、

「雪の中を歩くといった何でもないようなことが、こんなに豊かな表現に繋がるなんて不思議」
「一つのテーマでも、個人の考えや気持ち次第でここまでいろんな種類の振りが生まれるとは思っていなかった」と仰ってました。

さてさて、来週から後半がスタートします!
講師は倉品淳子です。
後半は、とにかく沢山《ルパム》を作る予定です。
ご興味のある方は、締切は過ぎておりますが、若干余裕がございますので、お問合せください。

三井穂高

13/01/12

社会人WS

社会人ワークショップ・第五弾「ダンスなんて簡単だ!」3回目リポート

新年明けまして、社会人ワークショップ再び始まりました! 前半コースの第三回目です。

今回は今までと趣向を変え、
「決められた形に身体を当てはめていく」
をテーマに進めていきました。
まずウォーミングアップで、震源地ゲームをします。
鬼とリーダーを決め、リーダーの動きを皆で真似し、鬼は誰がリーダーか当てるゲームです。
あたかも自分が発信源(震源地)であるかのように見せたり、逆にリーダーであることを悟られないよう存在自体を地味にしてみたり、決められた形の中で工夫していきます。

その次は《歩行》です。
山の手事情社では、《歩行》というものがあります。
スローモーションで歩く動作をカウント内に収めたもので、劇団員は必ず練習します。これは体重移動が非常に難しく、簡単にマスターできるものではありませんが、どう体重が移動するのかを知るだけでも、面白いものです。
ただゆっくり歩くのではなく、どうやったら劇的に見えるかを皆で検証していきます。

「後ろから引っ張られていてなかなか進めない。」
「腰はあくまでも一定のスピードで常に動いている。」

などといったイメージを、
自分達の身体に落とし込んでいくと、皆さんの豊かな人生経験ゆえか、予想よりはるかに劇的な《歩行》になりました。
これらをふまえ、最後はオリジナル歩行を各自作って披露!

ただ振りを踊るのでははく、決められた形の中に、細かい身体的な設定やイメージをできるだけ多く詰め込む事によって、魅力的な身体に見える事を体験できたのではないでしょうか?
次回は前半コース最終日です。
皆さんで新しい《ルパム》を作ってみたいと思います。


三井穂高

12/12/25

社会人WS

社会人ワークショップ・第五弾「ダンスなんて簡単だ!」2回目リポート

社会人ワークショップ二回目のご報告です。

今回のメニューは主に二つ。
前半はシンプルに「立つ」動きを検証します。

「座っている」ところから、「立つ」動作を4段階に分け、どの段階のポーズが魅力的か、また何故それが魅力的なのかを考えます。
止まっているのに、その前後の動きが想像できるものが魅力的という結論になりました。
それが確認できたら、今度は歩いている途中でいきなりそのポーズになります。
これが実に難しい!!
ただポーズをとるのではなく「今から立とうとする」身体の状態を再現しなけれぼなりませんから。
参加者だけでなく、今回特別参加した劇団員の谷や私も悪戦苦闘しました。

後半は「喫茶店で注文する」というシチュエーションから《ルパム》(※)をつくりました。
まず普通に客と店員になりドラマを演じます。
講師の指示のもと、様々な設定を加え、
「態度の悪い店員に仰天する」
というシーンからその仰天する動きだけを抽出し、振りに変えていきます。
最後には前半の「立つ」動きと混ぜ合せ、ダンスとリアリズムの芝居が混ざり合った、とっても不思議な《ルパム》が出来上がりました。

次回は年明けです。
山の手事情社の過去の作品の《ルパム》を皆で踊ってみようと思っています。

※《ルパム》とは・・・
リズム(R)、プレイ(P)、アクト(A)、ムーブ(M)の
頭文字を組み合わせた造語。
山の手事情社独自の、動きに感情や状態を伴ったダンスのこと。

三井穂高

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