10/11/21

社会人WS

「忙しい社会人のためのワークショップ」第5回

こんにちは、三井です。
山の手事情社は10月から、社会人を中心にショートストーリーズと呼ばれる寸劇を作るワークショップを行っています。隔週土曜日、三ヶ月間で最終日には発表会を行います。今日はその5回目。


今日のメニューは
○二人組みになってマッサージ&ストレッチ
○告白のエチュード
○ショートストーリーズ作り


演劇全般に言えることですが、
「役者がその場でドキドキする」
ことはとても重要なポイントです。役者の心が揺れ動くのが伝わることで、観客も感動したり興奮することが出来ます。
今日はその部分をしっかり味わってもらうため、「告白のエチュード」をやってもらいました。
内容はいたってシンプル。二人組みになって片方が告白をし、されたほうがOKの返事をだしてキスをする(直前でストップ!)という内容。

20名強の観客が見守る中、真剣に愛の告白をするのは役者も見る側も恥ずかしいものです。思わず顔がにやけてしまいました!
しかしながら内容が簡単なだけに、かなり役者の内面が赤裸々に伝わってきます。
心が閉じていたり、どこか無理をしていたり、一方的だったりすると、不思議と感情移入が出来ません。
うまくいかなかった方は何度か挑戦してもらいました。

午後はショートストーリーズ作り。今日は山の手事情社主宰の安田氏に見に来てもらいました。テーマが「妄想」と「SEX」だったからなのでしょう。
やたら絡みつくシーンが多い作品が出来ました。
近親相姦、足フェチ、他人に見られながら性行為をする夫婦。。。。

と、ここで安田氏からの指摘
●話がとっぴ過ぎて、信じられない世界になっている
●行為や行動が激しすぎる。もっと繊細なところを表現して

確かに。そこがショートストーリーズで陥りやすいところです。
話を作っている過程で、物足りなくなって激しくしてしまう。なぜ物足りないかというと、その状況をキチンを描けていないからなのですが。
かと言って全くの日常ではつまらない。
そのさじ加減が、無難しいのです。

まだまだ問題は山積みです!

10/11/10

社会人WS

『忙しい社会人のためのワークショップ』第4回

三井です。
『忙しい社会人のためのワークショップ』は基本的に隔週で土曜日に行っていますが、
二週連続の第4回目です。

行ったメニューは
○空間を歩く・名前鬼・股裂き・発声
○感情柔軟〜「あめんぼあかいなあいうえを」を使って
○ショートストーリーズ公開話し合い
○ショートストーリーズ作り


前回はリアリティーのある空間にするため細部にこだわって演技してもらいましたが、
今回は、ショートストーリーズのやまとなる感情の部分に焦点をあててみました。
普段私達は、感情を抑えて社会生活を送っています。
お陰で、いざ激しい感情を出せといわれても、体や頭ががちがちに固まってしまいます。そこで、「感情柔軟」と呼ばれる感情を思いっきり表に出す稽古を取り入れました。
使っていいのは誰でも知っている「あめんぼあかいなあいうえを」という言葉のみ。
車に轢かれて死にそうになった人が轢いた人に怒りをぶつけるという設定で暴れてもらいました。
すると、今まで見たこともなかったような表情や声を出しているではありませんか。
ご本人達も新鮮だったようです。ショートストーリーズでは、このくらい内面に強い感情やエネルギーを蓄えていないと、面白くありません。

午後はショートストーリーズ作り。今回は劇団員の山本氏と山口さんに観てもらいました。
午前中の稽古が刺激になったのか、どのチームも自分達の内面をより深くさらけ出そうとしているのが分かります。ただ、なかなか難しい・・・。
山本氏からは、まだ各自が芝居上の空気感を味わっていないのでは?という指摘がありました。
そうなんです。どうしても段取りに追われてしまい、今、この舞台上で行われている事にビビットに反応できません。

より濃い時間と空間を共有したい、と思った一日でした。

10/11/09

社会人WS

『忙しい社会人のためのワークショップ』第3回

こんにちは、三井です。
『忙しい社会人のためのワークショップ』も3回目を迎えました。参加者は20名強、20代から60代までの幅広い年齢層の方々が参加しています。
このワークショップは、山の手メソッドの一つであるショートストーリーズを軸にしています。ショートストーリーズとは即興で作る寸劇のことで、日ごろあまり見る事ができない人間の一面を切り取ってシーンを作っていきます。

今回行われたメニューは
○目隠し鬼ごっこ、名前鬼ごっこ、ストレッチ
○ショーストーリーズ作り
○同じチームで再度ショートストーリズを作り直す

短い時間で人間の深い部分をさらけ出す話をつくるのは、なかなか難しい。しかもメンバーは顔をあわせるのが三回目。まだお互いのことについて知らないこ
とばかりです。今回はじっくり向き合ってもらうため、
一日中同じチームでショートストーリーズをつくってもらいました。とは言っても、たった数時間ですが・・・。
基本的に一時間半ほどで話し合いシーンにするため、演技はほぼ即興になります。
ここで問われてくるのが、よりリアルな演技。たとえば、場所が一人暮らしの女性の家だったとして、その部屋は1Kなのか1DKなのか、家具はどんな配置になっているのか、ドアは内開きか外開きなのか・・・・。挙げていけばきりがありませんが、こういったことの辻褄が合っていないと、リアリティーがありません。
人間関係にしても、しかり。カップルがいたとして、いったいどのくらいの付き合いなのかによって、手のつなぎ方も変わります。今日はそういった細かい部分の辻褄を合わせるだけで一日が終わってしまいました。

行く行くは、それら細部のことは役者同士が演技している中で即興で作り上げていきたいところです。
目指したいのは更に上です。