14/09/28
学生のための演劇サマースクール リポート
先日、学生のための演劇サマースクールをおこないました。
昼から夜までみっちり稽古漬けの3日間、高校・大学・専門学校12校から14名の学生の方が参加されました。
演劇の楽しさと共に自分の可能性を探り、普段何気なくおこなっている訓練にどのような意味があるのかを知り、魅力的な空間を立ち上げるのが目的です。
もちろん普段接しない他校との交流も刺激的だったようです。
最初は慣れない場所・メンバーに緊張していましたが徐々にほぐれ和やかな空気の中スタート。
《山の手メソッド》は身体が資本。
まずは柔軟や筋トレを経て身体を温めてからの発声。
《平行》《二拍子》というメニューでは、強い感情を伴ったポーズをつくってみる。すぐにポーズのネタが尽きるがここからが勝負。自分の気付いていない伸び代がまだまだある。
《歩行》という歩くメニュー。歩くことがどのようなメカニズムで成り立っているのかを知り、癖を排除してコントロールする。「いつも歩いているのに意識すると歩けない…」と困惑。
《フリー・エチュード》という即興でおこなうゲーム形式のトレーニングでは、瞬発力・発想力・実行力など求められる能力は様々。
毎日最後には《ショート・ストーリーズ》(寸劇)をつくります。チームに分かれて1時間の創作を経て発表です。
創作現場では自分の意見を言うことが大切。アイデアを出し合いやってみる。
場所は? 時間は? 関係性は?
ドラマを自分達でつくる楽しさと難しさに四苦八苦するメンバー。
「頭の中では上手くいったのに実際やるとおかしな事になる…」との意見も。
発表後は必ずフィードバックをおこないます。
「何故上手くいったのか or いかなかったのか」を分析するのはとても大事です。
「俺ってそういう風に見えてたの?」
「稽古では見たことのない顔が見れた」
「高い集中でやってみると上手くいった」
など感想は様々。
最終日には稽古場で軽い打ち上げをして名残惜しくも解散。
学生だから・若いから…とか関係ない、暴れたい欲求は誰にでもある。演劇はそれが許される。
「とにかく信じられない位楽しい3日間でした」(参加者・談)
学生の皆さんお疲れ様でした!
川村岳