もう、初演から10年近くなり、何度も再演しているのに
こんなの初めて！という現象が現れた。

身体全体に無数の指の痣が！

実は私のシーンでは、大人数で行うリフトがあり、
今までは、20人くらいで持ちあげていたところ
今回は海外に持っていけるコンパクトバージョンということで
なんと8人であげてもらっている。
一人一人に落としちゃいけないという責任と重圧がかかるためか
力がぐっと込められた結果なのだろう。
そう思うと、「ありがたや」という気持ちになる。

さて、この痣、稽古当初は左半身に多く現れていたのだが
最近では右半身が圧倒的に多い。
きっと、私自身が右に重心をかけすぎているのではないかと思われる。
バランスよく左右対称にしたいものだが、なかなかうまくゆかない。
何事もバランスと全体としてのまとまりが肝要ですね。
この「道成寺」という作品は大きく３つの道成寺のお話から出来ています。
それぞれが独立して成立するだけでは、本当にお客様の心に残るものにはならないでしょう。
お互いに作用して、最後に大きなひとつの波となってお客様に届くといいのですが・・・。

もうすぐ渡航。そして、本番です。
あと少しがんばりましょう！！

倉品淳子

Hello, my name is Yosuke Tani, one of actors of Yamanote-jijosha.
We will play "Dojoji" in this June in Moldova and Romania.
Dojoji is a name of the temple which exists really in Wakayama Prefecture in Japan.
It is the play originated in the legend about this temple.
Usually, temples of Japan have a their own bell, but Dojoji has not.

Why?
The answer is ...
I'm sure that you can understand it, if you enjoy our play.
Don't miss it!
Yosuke Tani

山の手事情社の俳優の谷洋介です。
6月にモルドヴァとルーマニアにて「道成寺」という芝居をやります。
道成寺は日本の和歌山県に実在するお寺の名前です。
このお寺にまつわる伝説をもとに作られた芝居です
通常、日本のお寺には鐘がありますが、
この道成寺というお寺には鐘がありません。
なぜでしょう？
答えは…
この芝居を観にくればわかりますよ！

谷洋介

海外ツアーは４年ぶり。
不安がたくさんある。

１.英語があまり通じないとのこと。どうしよう？
（ま、英語を話せるわけではありませんけどね）

２.円安でどうしよう？
（目的が公演なので必要ないでしょうけどね）

３.シビウは山の上。トイレが無くてどうしよう？
（女の子だもん。“野”は控えたいのよね）

４.タンパク質をたくさん食べそうでどうしよう？
（衣裳入らなくなるかもしれないわね）

５.４年前は元気だったけど...どうしよう？
（身体が疲れやすくなってるのね）

６.部屋がシングル。どうしよう？
（起きられるか心配なのね）

７.お土産どうしよう？
（円安だからね）

８.衣裳担当。破れたらどうしよう？
（時間が無いからね）

９.誰かが怪我したらどうしよう？
（ギリギリの人数で上演するからね）

10.私の役がよくわからなかったらどうしよう？
（日本語で...という設定が字幕になるのでね）

100まであるけどここまでにしておきましょうね。

心配事はたっくさんあるけれど、空間を早く掴んで、
今までやってきたこと以上の表現ができるように
私のエネルギーを出しまくってきます！


水寄真弓