14/06/25
『にごりえと私たち』
只今、『にごりえ』の作品と自分たちがどう結びつくか探している真っ最中です。
にごりえの中に描かれている地獄とはなにか。
私達にとっての地獄とは?
答えはそう簡単には見つかりません。テキスト以外の稽古では、様々なエチュードや寸劇作りを繰り返しながら、私たちが普段抱えている悩みや苦しみを浮き彫りにしようとしています。
《漫才》(エチュード)では、皆ここぞとばかりに自分の恥ずかしい過去話を暴露しました。
お互いの度肝を抜こうと、話題がどんどん過激な方向に流れて行くんですよね。
面白い反面、聞きたくなかったとげんなりした気持ちにもなります。
さらに演出の安田からは、
「その話、舞台にのせられないよ! 」
・・・ダヨネ。
また別の日は恒例の《ものまね》 発表。
なんか全体的に空回りしている。ものまねってほんとに難しくて、演者が力みすぎてもいけないし、弱くてもダメ。絶妙なバランスがなかなかとれません。
凹んでいるところにバリエーションに富んだダメだしが各自に放たれます。
「お前はザリガニだ」
「なぐさめてもらいたいのか?」
「日常が、お腹いっぱい」
何が苦しいってね、言われることなんじゃなくて、わかってるけど何もアイデアが浮かばないってところなんですよね。いじけても、逆ギレしても、解決しない。自分で何とかするしかない。そして、こんなに苦しんだところでいいものができる保証がないってこと。なんだか話題がそれちゃったけど、要は私たちがどんどん悩んで考えていけば少しは『にごりえ』に近づけるんじゃないでしょうか。
雨降れば、地固まりますから。
三井穂高